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本屋のバイト面接でのマナーとよく聞かれる質問・回答例を解説
本屋のバイトに向いている人の特徴は?
本屋のバイトには、どのような人が向いているのでしょうか。具体的には、次に挙げる2点の特徴とマッチする人が本屋で働くことに向いています。
特徴1. 本が好きな人
当たり前かもしれませんが、本屋でバイトをするには、本が好きかどうかは重要なポイントです。普段からよく本を読んでいる人や、読書が趣味という人であれば、本に囲まれた環境で働くことに喜びを感じることができます。さらに、新しい本の情報もいち早く知れるため、楽しく仕事を行うことができるでしょう。
特徴2. コミュニケーション能力がある人
本屋でのバイトの仕事は、売場の案内や 会計、 本に関する問い合わせ対応といった接客業務があります。そのため、会話を通して顧客のニーズをくみ取り、適切な案内を求められる場面も多いです。自分自身が本に興味があるだけでなく、本を探している人の手助けをしたり本の予約を受けたりなど、人と接することが好きな人に向いている仕事です。
本屋のバイト面接でのマナー
本屋のバイト面接を受けるにあたって、注意すべきポイントがいくつかあります。面接当日に焦ることのないよう、面接時の服装や持ち物、当日のマナーについて事前に確認しておきましょう。
マナー1. 清潔感のある身だしなみに整える
本屋のバイトは接客業のため、清潔感が求められます。シワや汚れのある清潔感に欠ける服装や、オーバーサイズの服やダメージ加工の施された服など、だらしなく見える服装は避けてください。スーツで臨む必要はありませんが、白のシャツにジャケットを羽織り、足首あたりまであるスラックスやチノパンなどを選び、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。足元も、汚れのない革靴や落ち着いた色合いのパンプスを履きましょう。高校生の場合は制服でも問題ありませんが、校則を守った着こなしにすることが大切です。
また、髪型やメイクについても清潔感を重視する必要があります。髪型は、寝ぐせをきちんと直し、顔にかからないようにしましょう。また、女性の場合は健康的に見えるナチュラルメイクを意識し、男性の場合はひげをしっかり剃って面接に臨みましょう。
服装や髪型、メイクに関する注意点は、それぞれ下記の記事で詳しく解説していますので、不安な点があれば確認してみてください。
マナー2. 筆記用具や履歴書など最低限の持ち物を持参する
基本的に面接当日に履歴書を持って来るように言われるケースが多いです。一方で「履歴書は不要」と言われた場合でも、念のため記入済みの履歴書を持って行くと良いでしょう。また、面接では勤務開始日や希望の勤務時間、曜日について聞かれることがあります。予定を確認し、すぐに控えられるようスケジュール帳と筆記用具なども持っていくようにしてください。面接当日は下記の持ち物リストを参考に、忘れ物がないように準備しましょう。
面接当日の持ち物リスト
- 記入済みの履歴書
- 面接会場の場所、担当者名、連絡先のメモ
- スケジュール帳など予定が確認できるもの
- スマートフォン、携帯電話
- 交通系ICカード・現金
- 筆記用具・メモ帳
- 腕時計
- 無地の白色マスク
- 出版社リストや有名著書リスト(筆記テストがある場合の事前メモとして)
- 保護者の同意書(高校生など未成年者の場合)
お店によっては面接とあわせて簡単な筆記テストを実施することがあります。鉛筆またはシャープペンシル、消しゴムなどの筆記用具も忘れないようにしましょう。
本屋の面接ではどんなテストが行われる?
本屋(書店)のバイト選考で行われるテストは、主に応募者の基礎知識能力を問うものが一般的です。会計時や在庫数の確認時などに暗算が必要になったり、本をタイトルや作家順に整理したりする場面もあるため、基礎的な計算や読み書き能力の確認が目的と考えられます。
テストの内容そのものは決して難しいものではなく、小学校から中学校の基礎や方程式の問題が出題される傾向があります。店舗によっては、有名な出版社名や作家名・作品名を問うところもありますので、不安であれば面接前に軽く勉強をしておくことをおすすめします。
マナー3. 面接5分前には店舗のスタッフに声をかける
面接当日は面接開始15分前には店舗付近に到着し、5分前には万全の状態で声掛けを行えるようにしましょう。遅刻は厳禁ですが、あまり早くに声掛けを行うと逆に迷惑になるので、時間に余裕があれば服装や髪型に乱れがないかなど、最終チェックを行っておくと安心です。
なお、声掛けはレジカウンター内にいるスタッフに行えば問題ありません。本屋のバイト面接は、普段はお客さんが立ち入ることのない店舗の事務所スペースなどで行う場合が多いですが、基本的に店内にいるスタッフの誰かに伝えれば担当者に取り次いでもらえます。万が一、レジスタッフが忙しそうにしている場合は、落ち着くのを待ってから声をかけるか、フロアにいるほかのスタッフに依頼しましょう。担当者への取り次ぎ方は、下記の例を参考にしてみてください。
面接担当者への取り次ぎ方
お忙しいところ失礼します。本日○時からアルバイトの面接のお約束をしている求人太郎と申します。担当の××様をお願いできますでしょうか。
なお、バイト面接の到着時間に関しては下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
本屋のバイト面接でよく聞かれる質問と回答例
本屋のバイト面接ではどのような質問をされるのでしょうか。ここからは、本屋のバイト面接でよくある質問と回答のポイントを例文とともに解説します。
Q. なぜこの仕事を志望したのですか?
回答例
私は普段から本を読むことが好きで、本に関わる仕事をしたいと考えていました。また、普段からよく貴店を利用しており、スタッフの方々がいつも笑顔で丁寧に接客してくださるのが印象的で、私自身もその一員としてお客様に本を提供するお手伝いをしたいと感じ、応募いたしました。
回答のポイント
店舗や本に関わる仕事がしたいという熱意が伝わる内容にすると、説得力のある志望動機に仕上がります。自分が店舗を利用したことがあるというエピソードも加えることでお店の特徴や雰囲気などを理解していると思ってもらいやすくなり、プラスの評価につながる可能性もあります。
Q. 自己PRをしてください
回答例
中学・高校と吹奏楽部に所属し、高校では部長を務めました。新入部員や顧問の先生、外部指導者など様々な人とコミュニケーションをとり、部内でのまとめ役をしておりました。そのため、人とコミュニケーションを取ることが得意です。ご縁があり採用していただいたあかつきには、スタッフの皆様やお客様とのコミュニケーションを大切にし、活気のあるお店づくりに貢献していきたいと考えています。
回答のポイント
本屋のバイトは、人と接する機会が多いため、コミュニケーションが苦ではないことをアピールできると効果的です。学校生活や過去のバイト経験の中で、コミュニケーションを大事にしたエピソードなどがあれば紹介し、面接官の印象に残る自己PRをするのがポイントです。
Q. あなたの長所と短所について教えてください
回答例
責任感の強さが私の長所です。大学のテニスサークルで初心者のメンバーが入部した際には、一人ひとりにあった練習メニューを考えて、マンツーマンでアドバイスをするようにしています。その結果、上達する楽しさを知ってもらうことができ、意欲的な言葉を耳にする機会が増えました。短所は、責任を感じるあまり負担を抱え込んでしまうことです。最近は、一人で抱え込む前に周囲に相談して協力を得るなど、無理しないような対応を意識するようにしています。
回答のポイント
誠実に仕事に取組み、熱心に働いてくれる人かどうかは重要視される要素のひとつです。安心して仕事を任せられそうだと感じてもらえるような長所を挙げると良いでしょう。なお、短所を挙げる際には、自覚している短所を改善するために心掛けていることを伝えるのがポイントです。自分自身の短所と向き合い、自己理解できていることが面接官に伝われば、誠実さをアピールすることができます。
Q. 職場までの通勤方法を教えてください
回答例
電車で通勤する予定で考えております。自宅の最寄り駅は▲▲駅ですので、通勤時間はおよそ30分です。
回答のポイント
通勤時間や交通費を確認するために、通勤方法を聞かれることがあります。徒歩や自転車などの場合は、おおよその所要時間を答えましょう。電車やバスなどの交通機関を利用する予定であれば、自宅の最寄り駅または停留所と通勤時の所要時間を伝えてください。
Q. 好きな本はありますか?また、好きな作家はいますか?
回答例
普段は小説とノンフィクションをよく読んでいます。そのため、そのカテゴリの本は基本的に好きです。小説は主にミステリーで、最近は○○さんの作品を読むことが多いです。文章がとても読みやすく、終盤の予想できない伏線回収が魅力的だと感じています。ノンフィクションは、視野を広げるためにも話題の新刊を必ずチェックしており、直近では「○○」を読み進めているところです。
回答のポイント
好きな本や作家は、本屋のバイトならではの質問といえるでしょう。この質問には、応募者の興味・関心があることや、人柄を知るという採用担当者の意図があります。そのため、普段から読んでいる自分の好きな本や作家を正直に答えて問題ありません。ジャンルが複数あるようなら、そのお店で主に扱っている本を優先的に挙げると良いでしょう。また、話題の本をタイムリーに答えると、最新の情報をチェックしていることが採用担当者に伝わり、本好きであることをよりアピールできるのでおすすめです。
Q. 希望のシフトと勤務開始希望日を教えてください
回答例
勤務開始希望日は、来週の月曜日以降であればいつからでも問題ありません。シフトの希望は、月・水・金の夕方16時以降で、土日・祝日は終日勤務可能です。週3~4日勤務を希望いたしますが、スタッフが少ない週などあれば柔軟に対応させて頂ければと思います。
回答のポイント
自分が無理なく働ける曜日と時間帯、勤務開始日を伝えましょう。あまり曜日や時間を限定してしまうと、応募先の条件に合致しないと判断され不採用になってしまう可能性があるので注意が必要です。シフトの希望は可能な限り幅を持たせて伝えるようにしてください。
希望する曜日と時間、いつから働けるのかを面接前に明確にしておくことが大切です。学生の場合は、試験前はあまり働けないといった事情があれば、時期と理由を面接時に伝えておくと良いでしょう。
Q. 今までにバイトの経験はありますか?
回答例1. バイト経験がある場合
高校生の頃、ファミレスでホールスタッフとして1年半程アルバイトをしていました。初対面のお客様から常連のお客様まで幅広い年齢層の方と接する機会があり、接客にやりがいを持って仕事をすることができました。ご縁がありこちらで働けることになった場合には、丁寧な接客を心掛けていきたいと思っております。
回答例2. バイト経験がない場合
いえ、これまでアルバイトをしたことはありません。一緒に働かせていただくスタッフの皆様にご迷惑をかけないよう、できるだけ早く仕事を覚え、精一杯頑張らせていただきます。
回答のポイント
過去のバイトで本屋の仕事に活かせる経験があれば積極的に伝えましょう。なお、店舗によってはバイトを辞めた理由を聞かれることもあります。そのため採用担当者に納得してもらえる理由を用意しておくと安心です。バイト未経験の場合は、嘘をつかずに「無い」と伝えて問題ありません。ただし、ただ経験が無いことだけを伝えるのではなく、働くことへの意欲を一言添えると丁寧な印象につながります。
Q. 逆に何か聞いておきたいことはありますか?
回答例
採用していただけた場合、勤務初日に必要な持ち物があれば教えてください。
回答のポイント
面接では、終了前に応募者から質問を受ける時間を設けることがあります。疑問点や不明点があれば、必ずここで聞いておきましょう。特に気になる点が無ければ無理に質問する必要はありませんが、「特にありません」などと即答すると仕事への興味が薄い印象を与えてしまう可能性があります。採用担当者に伝える際は、「分かりやすく丁寧に説明していただいたので、質問はありません」などと丁寧に回答するのが望ましいでしょう。
まとめ
本好きの人にとっては魅力的な本屋のバイト。面接時には服装や持ち物、到着時刻など一般的なマナーがあるので事前にしっかりと把握しておくことが大切です。また、面接官からよく聞かれる質問がいくつかあります。一般的なバイト面接での質問のほか、本屋ならではの質問をされることがありますので、面接時に焦ることのないよう、事前によく考えて回答を用意しておくと良いでしょう。この記事で紹介したよくある質問を参考に、バイト面接に向けて準備をしっかり整えて、当日は自信を持って面接に臨んでください。
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